2024年6月から始まっている定額減税は、所得税の負担を軽減し、経済活性化を目的とした政策です。一定の条件を満たす納税者に対し、所得税額から一定額を減額する制度です。
年途中に家族が増えたら減税額も増える?
定額減税で減税される金額は、扶養している家族の人数に比例します。
では、年途中(厳密には最初に控除が適用される支払い以降)に結婚したり、子供が生まれたりして扶養する家族が増えたら、減税される額も増えるのでしょうか。
年途中で家族の異動があった場合
給与および賞与にて行われる減税(月次減税と表記されます)については、最初の月次減税事務を行うときまでに提出されている扶養控除等申告書又は「源泉徴収に係る申告書」の記載内容に基づき判定されています。
したがって、例えば7月に子供が生まれ、扶養親族の人数が増えた場合であっても月次減税額の増額は行われません。
なお、年途中の人数の異動により生ずる定額減税額の差額は、年末調整又は確定申告により精算されることになりますので、最終的には控除額は増えることになります。
もちろん、配偶者の所得金額が扶養範囲を超えるなど、控除額が減るケースの場合も年末調整又は確定申告により精算されることになります。